MGジムカスタム制作


うちの押入れを探したらMGの箱が大量に出てきました。
ほとんどが空箱だったのですが、ひとつ重い箱が・・・
開いてみると、未開封のジムカスタムでした。
_なんとなくタダでもらったような気になり、(実際は過去にお金を払って買っているが)このキットで塗装やディテールアップなどの実験をしてみることにします。
普通は高価なMGでは出来ないことですね。

_ちなみになぜかマクラーレンもいっぱい出てきました。マルボロからWestまで歴代MP4/○○が5種類くらい・・・
しかも買った記憶がない。。。このキットはレアなので保管しておきます。

で、このキットで試してみたい実験内容ですが、

_@パーツ洗浄は必要か?
_Aサフ吹きは必要か?
_BLEDギミックを組み込んでみる
_C下塗りをベースグレー以外でやってみる。
_Dメタルボール、メタルパイプでディテールアップ

この4つを試してみたいと思います。

_@のパーツ洗浄ですが、よく塗装前に中性洗剤で脱脂する、という話を聞きますが、非常にめんどくさいです。
洗浄中にパーツをなくす危険性もありますし(←初歩的だが意外と多い)、洗浄後の乾燥をしっかりしないと塗装時にラッカー塗料が水分を反応して塊になってしまいます。
そして、最大のデメリットがめんどくさい

_Aの『サフ吹き』は必要か?ですが、ゲルググの項にも書いたとおり、私にはそれ程メリットが感じられません。
過去にはサフなしで作った作品もありますし、特に塗料の食いつきが悪いといったこともありませんでした。
_次に傷埋め効果ですが、サフ後にしか発見できないような傷は下塗り→上塗り→トップコートで見えなくなります。
大きな傷はサフなしでも見つけれるし、見つけた傷をプラパテで埋める作業はどっちも変わらないし。
この次点で特にメリットはなくなってしまいました。。。
_そして、最大のデメリットが、めんどくさい

_BのLEDギミックですが、これはまさに実験ですね。やってみます。

_C下塗りをベースグレー以外で。下塗りはいつも黒(もしくはグレー)で行っているのですが、今回は上塗りからワントーン落とした色を下塗りにしてみたいと思います。ジムカスタムの場合、上塗りライトブルーに対して下塗りをインディブルー。
おそらく、重厚感を出すMAX黒立ち上げと違い、ハイライトを入れたような仕上がりになると思いますが・・・
試してみます。

_Dのメタルボール、メタルパイプですが、ディテールアップの為にヤフオクで購入しました。どんな感じじなるか、試して見ます。

_

_ガンプラへのLED組み込みですが、まず迷ったのが電源供給。一番キレイに組み込めるのはバックパックや胴体内にボタン電池埋め込みですが、スペース的な問題と配線作業が複雑になるという理由で断念し、腰から配線を出し外部に電池ボックスをつける方法をとりました。

_目を光らせる為に内部フレームに1.5mmピンパイスで穴を開けます。

そして、空けた穴に通したリード線にLEDを配線するだけです。
後頭部パーツ、顔パーツを付けます。顔パーツは真ん中に2mmの穴を開けてあります。

_配線にはホームセンターに売っていた一番細いリード線を使ったのですが・・・
ガンプラにはこれでも太すぎますね。おかげで頭部パーツ内のポリキャップが入らなくなりました。そういうわけで、頭は乗せてあるだけです。動きません。
ちゃんと仮組みしなさいってことです。

ガンプラにおけるLED電飾について。
_ガンプラに限らずラジコンの電飾でもそうですが、LEDは電球とは違い、ちょっとした特性があります。
プラスマイナスを間違えると点かないというのは試せばわかることですが、やっかいなのが抵抗計算。
電流が流れすぎると切れます。

そこで、電流が流れすぎないように抵抗を入れるわけですが、どの程度の抵抗をつけるか抵抗値の計算が必要となります。これには中学の時に習ったオームの法則を使います。

V=RI

この計算式をどのように使うかというと・・・
LEDの説明書にある『順方向電圧』『定格電流』を確認してください。
そして、電源に使う電池の電圧を確認してください。必要な数字は以上です。

例として、LED順方向電圧を2V、定格電流を20mA、バッテリー電圧を6Vとします。
まずは使用するバッテリー電圧から順方向電圧を引いてください。これが抵抗にかかる電圧となります。
6V-2V=4V

ここで、V=IRを使います。R=V/Iですね。I(定格電流)はミリアンペアなので1000で割ります。
R=4/0.02
R=200

となり、使用する抵抗は200Ω以上となります。

. とりあえずLEDギミックはここまでにしといて塗装へ入ります。

洗浄もサフ吹きもなしで、下塗りをします。パーツ保持には爪楊枝とクリップをいつも使っています。

下塗りはMr.カラーインディブルー。

そしてライトブルーでグラデーション塗装。
_下塗りをインディブルーで試したわけですが、実物はかなりいい感じに仕上がりました。軽めのグラデーションにすると、やはりデジカメではキレイに写りませんね・・・

_洗浄なし、サフなしの結果ですが、ぶっちゃけ、洗浄なんていつもしてません。特に不具合が出たことはないので、洗浄は不要です。
_サフレス塗装ですが、肩パーツ、上腕に合わせ目のキレイに消せていない箇所がありました・・・今回、テスト制作ということで手抜きの合わせ目消しをしたのですが、幸か不幸かサフの効果を実感することとなりました。
_結果。出来るだけサフ吹きをしたほうが確実です。ですが、合わせ目消しが得意ならやっぱり必要ないです。

_同様に、すべてのパーツを塗装したあと、ステッカーチューンを行います。
_ジムカスタム、カスタム=改造ということでシールドにビルシュタイン、BBSのデカールを貼ってみました。車好きだったバニングがチューニングを行い、ダンパーはビルシュタイン製、鍛造パーツはBBS製に交換してあります。
という風に脳内設定をしてみました。

_シールド黒部分は光沢黒です。軽く研ぎ出しを行い、ピカピカにしました。蛍光灯が写りこんでいるのがわかるでしょうか?
なんとなくビーム兵器を拡散しそうなので、シールドは光沢塗装で仕上げることが多いです。

_最後にメタルボールをはめ込みます。1mmもしくは1.5mmの穴を開けます。腕には1.5mm。
もちろん、塗装前に開けておきます。

1.5mmの穴に押し込めばキッチリはまるらしいのですが・・・
ポロっとおちてしまいます。
そこで、流し込み接着剤を流したのですが・・・やっちゃいました。
上塗りの塗装が溶けました。こうなると修正不可です。

_クリアボンドでこれくらい小さいパーツを接着することは出来ないし、瞬着を使うと白くなるし・・・
考えた結果、エナメル塗料のクリアーを墨入れのように流し込み、接着することにしました。
強度が心配ではありますが、とりあえずくっつきました。
上塗り塗装を溶かすことはありませんが、つや消し本体に対してクリア流し込みだとやはり質感が変わります。
墨入れのようにはみ出した箇所を拭き取ればいいのですが、一緒にメタルボールも取れてしまいそうなので拭き取ってないです(汗)

メタルパイプの方は1.7mmの穴にしっかりとはまってくれました。こちらは接着不要でした。

_最後に、LEDの配線にバッテリーを繋げます。バッテリーケースには100均で購入したLEDキーホルダーをそのまま使うことにしました。
_考えてみると電源を内蔵するわけじゃないのでわざわざボタン電池を使う必要はなかったですね。電圧が6Vのため(3V×2個)抵抗もある程度必要になるし。ふつうに単3電池2個の3Vでもよかったかも。

_以上で、テスト製作のジムカスタムは完成です。

目のほかに、股の間にも穴を空けそこにの緑のLEDを付けました。
こっちは目とは違いライトアップ効果を狙ってつけました。足元を照らす感じで。
メインバーニアはMr.スーパーメタリッククロームシルバーです。(その他バーニアはノーマルシルバー)
バーニア内部はメタリックパープルで塗ってました。
ビームサーベルは根元を白でグラデーション塗装。
武器はバレル内にメタルビーズを埋め込みました。
指間接をフラットシルバーで塗ってみました。なんだか気持ち悪いですね。好みの問題だと思いますが。
以上でジムカスタム完成です。ジム=脇役のイメージが強いですがカスタムというだけあってカッコいいです。あまり脇役には興味がなかったのですがこれをキッカケにジムコレクターになりそうです。

2005.05.27完成。

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