MGゲルググVer2.0制作


_プラモ屋さんに塗料を買いに行ったら『MGを買うとDVDがもらえる!』のポスターが・・・ゲルググを買う予定はなかったのですが、DVD欲しさについ買ってしまいました。前作のゲルググと比べるとかなりモールドが多いですね。。。個人的には前のスベっとした外装も好きだったのですが。

↓インナーフレーム、上半身のみ組み立て完了。部品点数が多いです。

こうやって上半身のみの骨組みだと、ゲルググ→ジオングへの開発過程がわかりますね。ザクに比べてゲルググは大きいです。

↓足取り付け

ザクVer2.0に比べるとヒザの可動範囲は狭いです。

↑外装取り付け完了。やっぱりかなりデカイです。ヒケ処理など、表面処理はサフ後に、部分的にやろうと思います。

↑ビームライフルは接着後クリップ拷問&放置プレイ。

↑いったん分解し、右半身、左半身、胴体と、別けてケースに保管。

↑いつも通り、インナーフレームは何も考えずにファントムグレーベタ塗り。
今回もザク同様、組み立て塗装です。

↑外装パーツにメタルパーツ埋め込み用の穴開け、市販パーツ&ジャンクパーツでディテールアップ。

↑胴体外装パーツをサフ吹き。特にコメントはないです。

↑ピンボケしましたが、下塗りはガンダムカラーゲルググイェーガー用ブラウン5。

↑そして上塗りがガンダムカラーFG「シャア専用ザクII」用レッド2。
_この配色、とても気持ち悪いです。なんというか、血液がうっ血して壊死した筋肉の色みたいな、紫っぽい色。ある意味グロモデル、教育上良くないと思い、修正を入れました。
上の写真は、レッド2にホワイトを混ぜたものをさらに上からグラデをかけ、気持ち悪さをまろやかにしてあります。

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グラデーション塗装に関する考察

ガンプラにおけるグラデ法には大きく別けて4種類ほどあります。(2007年現在、迷彩などは除く)
_・MAX塗り黒立ち上げ
_・MAX塗り白立ち上げ
_・シャドー吹き
_・ハイライト吹き
これらの使い分け、あるいは併用する訳ですが、配色に関して考えてみました。MAX塗り(白黒とも)は下地の色が決まっているのでここでは述べません。

_私が最近多用している方法はハイライト吹きの応用で、基本色の中心部に明度(明るさ)を上げた色を吹き付けるハイライトとは逆に、明度を落とした下塗りの中心部に基本色を吹く方法です。
_この方法で重要になってくるのが上塗りと下塗りの色の相性。今回、ゲルググの胴体部分の色選択は大失敗しました。これまでの成功例で見てみると、
_ジムカスタム・・・インディブルー→ライトブルー(ブルー+ホワイト)
_ゼータプラス・・・レッド→オレンジ(レッド+イエロー)
_ゼータプラス・・・ミドルストーン(ホワイト+オレンジ)→ホワイト
_ザクU・・・グリーン4→グリーン47
というように、上塗りと下塗りに同じ色が使われていることがわかります。おそらく、ブラウン→レッド2では別系統の色のため、今回のように中途半端なMAX黒立ちみたいな、汚い色になったのではないかと思います。

_では、今回の場合下塗りは何色が正解かというと、わかりません。このレッド2はどちらかといえば特殊な色で、何色で出来ているかわからないのです。キットによってはマルーン100%(=レッド2)となっていることもありますが、マルーンが何なのかもわかりません。レッド、ブルー、ブラウンが33%ずつ混ざっているような気もしますが、どの色もレッド2とは色調の差異が強すぎます。
_このような場合、基本色にレッドやブルーを少量混ぜて明度を落とすのが無難でしょう。(←やってみないとわかりません。逆に上がってしまう可能性もあります。)単純に、明度を上げる=ホワイト、明度を下げる=ブラックでも良いかもしれません。私は調色するのがめんどくさく、これまでの作例では上塗り、下塗り共に市販色をそのまま使っていましたが、これでうまくいっていたのは偶然です。その偶然でザクUは理想的なグラデーションになったわけですが。

結論。
グラデーションは極端に差のある色ではなく、同系色を使う。

制作に戻ります。

↑一度組み上げてグラデのバランスを確認します。おしりのスカート周りの発色が悪かった為、再度塗装し調整しました。
まだグラデがキツかったので、レッド2+ホワイト+クリアを全体に吹きかけ、グラデを押さえました。写真は修整後ですが、これが限界です。

_これも偶然の産物なのですが、胴体上部、胴体下部は一気に塗ったわけではなく、日を空けて別々に塗りました。
グラデーションの強さはその日の気分によって変わります。上部、下部で彩度の違う仕上がりとなってしまいました。ですが、同一色で部位ごとに鮮やかさが違うのもアリではないでしょうか?せっかくなのでこの部分は修正せず、このまま活かす事にします。

↑右半身パーツサフ吹き。

↑下塗り。
失敗を踏まえ、下塗りはガンダムカラーFGシャア専用ザクU用ピンク2+C3レッドで赤を強調した色を塗装。

↑ガンカラーピンク2でグラデ塗装。手前が上塗り後で奥が下塗り。

↑蛍光灯を落として撮影すると色の違い、グラデ具合がよくわかります。

いったん組み上げて色バランスを確認します。

↑なんちゅー色してんだ(汗)トップコートをかけることにより明度は上がりますが、イメージするゲルググの色とは違います。
面倒ですが、再度胴体部分の塗りなおし。

↑これ以上のグラデは不可能と判断し、レッド2をベタ塗り。全体的に赤で統一され、すこし落ち着いた色になりました。
ですが、再三の塗り直しにより塗装面はかなり荒れてしまいました。塗装は一発でキメるのがベストです。

↑紺パーツサフ吹き。

↑下塗りはMr.カラーC13ニュートラルグレー。

↑上塗りはガンダムカラーのファントムグレー。この色の組み合わせ、割と好きです。

胴体赤パーツの荒れた塗装面を均一にする為に、研ぎ出しを行います。HGストフリ製作時に行った業です。せっかくなのでデカールもツライチにします。
製作中の写真はありませんが、水転写式デカール&インレタ貼り付け後にクリアを吹き付けます。

↑デカールを侵さないように、一回目は砂吹き、2回目から厚く吹きます。光沢を出す事が目的ではない為、希薄は濃い目でリターダーは使用しません。ストックの都合でC155スーパークリアーを使用。5回ほど厚く塗ります。研ぎ出しの場合はしっかりと乾燥(硬化)させる必要があるため、4〜5日乾燥させます。

_乾燥後、2000番でパーツを磨きます。エッジ付近は塗料が剥げやすいため、中心部、デカール周りを主に削ります。写真のようにデカールと塗装面の段差がなくなった時点で完了。

※余談となりますが、モデラーにとって制作環境は大きな課題となりますね。私はわりと恵まれた環境にあり、自宅ガレージの一角を作業場(主に塗装)としています。
_シンナー臭を気にすることなくいつでも作業が出来るのですが、住んでいる地域が冬は氷点下を下回るような地域。ガレージ内も1〜2度となります。
寒すぎて冬場は塗装が出来ません。
_手先が震えてハンドピース操作が困難なのですが、先日試しに塗装をしてみたところ、
温度と塗料による仕上がりの違いがあることに気付きました。
_湿度が塗料に影響することは有名ですが、温度にもあるようです。具体的にはツヤ消し塗装が出来ません。ツヤ消しを吹いても半ツヤまでにしかなりません。
_ラッカー系塗料の特性として、速く乾燥させるとツヤが消えて、ゆっくり乾燥させるとツヤが出る、というものがあります(私の経験上)。気温の低下により塗料がなかなか乾かず、その結果フラットベースが混入されているにも関わらずツヤが出たのだと思われます。

_で、その対策としては、塗装前に塗料を暖めることで解消されました。ですが、この方法ではあまりにも効率が悪い為(すぐに温度が下がるので)、代わりに行った方法が、ツヤ消しクリアの希薄を濃い目にして一気に塗った後(いつもはスナフキンですが)ハンドピースのエアを当てて強制乾燥させる方法です。
_この方法なら氷点下でもツヤ消しクリアの塗装が可能です。日本中で、このような環境で塗装する人がどれだけいるのか疑問ですが。。。

ちなみに、ツヤを考えずにただ色をのせるだけなら低温でも可能です。乾燥にかなりの時間がかかりますが・・・

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↑真鍮線とスプリングパイプを組み合わせ・・・

_↑バーニアの中心に取り付けます。これは何?と聞かれてもわかりません。おそらく、モビルスーツのバーニア=ジェットエンジンではないと思うので、宇宙世紀に開発された何か特殊な装置です。
_バーニアはMr.スーパーメタリッククロームシルバーで、エンジン(?)、バーニア内側はグロスブラックで塗装。

↑実はバーニアの乾燥中に落としてしまいました。塗装が剥げしまったのですが、ハゲた部分を外側(完成後は装甲に隠れて見えない)に取り付けることで対処。

↑お尻バーニアも同様に真鍮線&スプリングパイプを差し込み、クロームシルバーで塗装。
エンジン(?)はシルバーで塗装後、クリアーレッド+クリアーブルーで塗装。

↑足のシリンダーをガンダムマーカーメッキシルバーで塗装。完成後は見えませんが・・・

↑外装パーツにつや消しクリアーを塗装。ようやく形になりました。ツノとトサカ、コックピットハッチに手を付けてないことに気付きました。

↑指を切り離して5本指可動に。うっかり自分の指も切ってしまいました。

↑武器類サフ吹き。

↑シールド部、Mr.カラーC14ネービーブルーで下塗り後、ネービーブルー+ホワイトでハイライト。

↑黄色はガイアカラー025橙黄色でベタ塗り。
付属のZEONインレタを貼り付けたのですが、巨大なインレタは使わないほうが良かったです。小さいマークであればほとんど余白のないインレタは重宝するのですが、この大きさだと余白が目立ちます。また、貼り付けも困難です。場所的にもエッジ上への貼り付けになるため、切り離して貼った方がよいです。切り離さずに無理して貼ると写真のようにシワになります。

さらに、ゲルググに持たせようとした時に傷が付いてしまいました。せっかくキレイに塗装が出来たのに・・・

↑裏面はMr.カラーC13ニュートラルグレーで塗装、ガンカラーファントムグレーで周りをぼかしながら塗装。
冶具はガンカラーファントムグレーベタ塗り。

↑ビームライフル。下塗りニュートラルグレーでファントムグレーでランダムにグラデをかけました。

↑パイプ部分をゴールドとガンダムマーカーメッキシルバーで塗り別け。ちょっとハミ出しています。

↑スコープは裏をガンダムマーカーメッキシルバーで塗装し、表をタミヤエナメルクリアーレッド。

↑グリップ部はファントムグレー、発光部はメッキシルバーで塗装。サーベルはともに根元をホワイトでグラデ。ナギナタの方は刃の反対側もホワイトで。ストレートの方は照明の関係で先も白く見えますが根元だけです。

↑ようやくゲルググ完成です。発売直後に購入したので、購入から完成まで8ヶ月もかかりました。下地処理の時点ではメタルビーズの埋め込みがマイブームだったのですが、半年経って改めて見ると、ちょっとやり過ぎ・・・って気がしたので、一部穴だけ空いている部分があります。製作期間が長いと途中で気が変わります。

_つや消し仕上げの宿命ですが、どうしても傷か付きますね。間接というより、太ももとスカート、胴体上と下、肩アーマーと上腕など、外装の可動部に多いです。シールドを持たせた時に左手の甲にも傷が付きました。同様に、ビームナギナタのグリップにも・・・塗装したら武器を持たせられないです。

※実は、ヒケ処理、エッジ出しをすっかり忘れていました。サフ後にやる予定だったのですが、放置期間が長くなり、処理してあるものだと思っていました。長期製作では注意が必要ですね。

重くなったので完成写真用に別ページを用意します。

MGゲルググVer2.0完成写真

2008.03.14完成。

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